いざ、鉄拳制裁なり May 24, 2013

 一昨日の早朝、日課である受信メイルをチェックしたら何と恩人である小杭和尚から出張先のマニラで強盗に遭い金銭を全て取られてしまい、ホテル代が支払えない為 Check out 出来ずに困っているとの旨、銀行に電話して直ぐに送金のリクエストをしたが、7日程かかるようなので助けてもらえないか?とのメッセージが届いていました。直感で何か不自然なものを感じましたが、事情が事情なだけにその対応に早朝からてんやわんやでした。 確かに小杭先生の個人メイルアドレスから送られているし、私が空手関係以外で使用しているアドレスに届いているのを確認した上で、どういうアクションを起こして欲しいのか返信しました。その後、直ぐにワシントン州にある先生の自宅と携帯にも電話を入れましたが留守番電話に繋がるだけで直接話が出来ません。半信半疑の中、サンフランシスコに暮らすお嬢さんにもメイルをして確認を取ろうとしましたが直ぐには返信が来ません。そうこうしている内に彼女から " It's spam, don't respond to it !"(嫌がらせだから返信するな!)とのメイルが届き、続いて小杭和尚本人から国際電話で「ウソだから相手にしないように!それにしてもヒマな奴もおるんじゃの〜?」との事。ホッとすると同時に慌てて早まった行動を取らなくてよかったと一安心。その一方で色々と手を尽くし奥さんがフィリピン出身でシカゴに住む元軍人で空手仲間のリチャードに連絡を取り、知人を紹介してもらおうとしましたが、彼曰く「こういう場合は、先ず大使館に連絡した方がスムーズに問題が解決する」との意見を受けました。今、冷静に考えれば色々と不審な点が浮かび上がってきます。日本人同士なのにビジネス単語での英文メイルが届いていたし、和尚が仕事でマニラに行っていたのであればアメリカ大使館なり、それなりの公的機関が絡んでいるだろうし...?と。数時間後、詐欺野郎は未だ私が気づいていないと思ったのか、今度は半端な金額($2550)を提示してWestern uion (*合衆国で銀行口座を持ていない人たちが送金する際、利用する金融機関) から送金して欲しいとのメイルを送りつけて来ました。こうなると私も遊び心が出てきて「今、8000ドル携えてマニラに着いたので空港ホテルのxxxx号室に取りに来て欲しい」とのメイルを送信しましたが、それ以来私の下に奴からはメイルが届きません。
 
 あの手この手で人を騙して金を取ろうという輩は、どこの国にもいる事を悟ると同時に改めて『平常心』を保つ事の大切さを思い知らされました。欲に駆られた投資話で詐欺に遭ったり、自分や身内の失態を覆い隠そうとして詐欺に遭っている話を耳にしても『自業自得だろ!』と思いますが、人の親切心を手玉に取っての詐欺には力一杯の鉄鎚を食らわしたくてうずうずしてきます。 

  まぁ!今回は、最近忘れがちな英文法の良い勉強になったと思い怒りを収めていますが...。そう言えばシカゴに住んでいた時も、日々掛かってくる詐欺まがいの電話には、freeの英会話lesson だと割り切って会話を楽しんでいました。そして、会話に飽きて来た頃に放つ 『 I don't need it !』 『I'm not interest in it !』 といった決めゼリフを忘れることなく!  押忍!

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