雪掻きの季節かぁ〜!    October 29, 2006

 ここ所沢では、まだそれほど寒さを感じませんが、シカゴはこれから暗くてさむ〜い季節に突入していきます。この時期、内弟子のduty でもあった師範宅の雪掻きを思い出したので書きます。
  シカゴは雪がそれほど多く降る地域ではありませんが、降り積もれば、その日のうちに除雪しておかないと凍ってしまい大変な事態になります。 それはそれはスケートリンクの上を歩くような状態で車は動かせないし(イリノイ州はタイヤにチェーンを巻くのは禁止)通行人が自分の家の前で転んで怪我でもしようものなら訴えられて莫大な慰謝料を支払う羽目になります。 公道だとその市や町が、私道だとそこの住人の責任になるため、雪が積もると除雪車や雪掻きの人達で大賑わいです。 子供達は稼ぎ時とばかりにスノーシャベルを持って一軒一軒廻り小遣い稼ぎに精を出します。大人たちにも車のフロントに雪掻き用のシャベルを取り付け、ストアーや会社の駐車場の雪掻きアルバイトを請け負って稼ぐ輩がたくさんいます。(人によっては一年分の生活費を稼ぐそうです)

 さて、三浦師範宅の雪掻き、スイミングプールもあるような広い庭なので終わるのに一時間ほど掛かり、相当体力を消耗します。僕は四国の生まれ育ち、積った雪を見る機会が生まれてこのかた数回しかなく、雪掻きをした経験は皆無だったので力任せにやったのでしょう?翌日は全身あちらこちらが筋肉痛だったのを思い出します。普段の稽古では使わない筋肉を鍛えていたという事で考えようによっちゃ、とても良いトレーニングになるのですが、雪が積り始めると心の中で「あ〜あ」とため息が漏れ、師範の前では他の事で忙しい素振りを見せ、できるだけ師範が『雪掻き手伝い』を言い出すのをためらうように振舞っていました。 ただ、そんな努力も虚しく雪掻きをしっかりとやらされる羽目になっていましたが・・・。

  今、ふと面白いなぁ〜と思ったのは『雪が降る』といった事をとっても、こうして大いに喜ぶ人、反対にため息をついたり悲しんだりする人が同じようにこの地球上に住んでいて何とも不思議です。 こう考えると自分と意見が合わない人がたくさんいるのも不思議ではないし、無理に合わる必要もなく、心広くゆったりと暮らせるのでは? 本当にここまで悟れたらストレスはたまらんぞ〜! でもそんな人いるかな? 僕もいつかそんな気持ちで人生を歩めるようになってみたいものです。

 さぁ雪掻きが終わるとおやつの時間です。 三浦師範も甘いものが好きでよくケーキとコーヒーをご馳走していただきました。 その頃は、末っ子のAmyちゃんがまだ幼稚園ぐらいで家に行くと英語の解からない僕にもよく話しかけてくれ英語の勉強になりました。ただ、彼女は独り言をつぶやいていただけかも・・・? 午後の自主トレもサボれたし考えように依っては、半分嬉しくて半分嫌だったかな? 因みに、夏はプール開きの用意と季節が終わる頃にはプール掃除がありました。プール開きの後はプールに入ってBBQが待っており、師範オリジナルのハンバーガーを食べさせてくれるので喜んで行っていました。 いつかスイミングプールがある家に住んでみたいなぁ〜! はかない夢だろうか?   押忍

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