一路New York Cityへ!    September 06, 2007

ホテルをチェックアウトし昼過ぎには一路マンハッタンに向け出発をしました。行き方にはいくつかの選択肢がありましたが『今迄に行っていない所』というテーマがありVermont州を突っ切り、ボストンの在るマサチューセッツ州、思い出深いコネティカット州を経てマンハッタンに入る道を選びました。 バーモント州は紅葉にはまだ早かったようで山の中をただただ走り抜ける同じ風景でした。 シカゴには山がなく、普段とは幾分違った気持ちにはなるのですが...? そういえばシカゴに来て何年か後にニューヨークまで車を走らせた際、久々に見る山の景色に感動し、ボストンに行った時には潮の香りに懐かしさを覚えました。瀬戸内海の海辺に生まれ育った僕としてはミシガン湖がいくら海のように広く見えても物足りなさを感じていました。 日本でも、今は海の見えない埼玉県に住んでいますが、いずれ海の見える所で生活したいと夢を見ています。
 さて、日誌によるとバーモントのBrattleboroという町で一泊していました。 たしか個人経営のMotel で一棟一棟がログハウスのように離れで敷地内にはヘルスクラブやスイミングプールまで有していた記憶があります。 朝食付きでインターネット使い放題の上、宿泊料金も安かったように思います。 この旅行中は常にインターネットを使って家、車の売却や銀行とのやり取り等、アメリカ生活の後片付けをしながらだったので、どんな田舎のモーテルに行ってもこういうサービスが利用できたのには大変助かりました。

ここで思い出した事をひとつ書きます。バーモント州の山間にポツリと在ったガソリンスタンドに寄りトイレで用を足して流した際、便器の中に車の鍵が落ちてしまいました。「あっ!」と思いましたが、時すでに遅く水が勢いよく流れ出し、パイプに吸い込まれて流れていけば・・・? もう、運を天に任せるしかありませんでした。() どんな田舎にいっても車はロックされており、スペアキーは遥か離れたシカゴに置いてありました。 最悪、誰かに頼んで我が家に入ってもらいスペアキーを郵送してもらうしか手立てがありませんが、家の鍵は僕の手元に・・・と思いながら「ハッ!」と家の鍵も車の鍵も一緒だった事に気づき・・・絶対絶命! ほんの数十秒ですが、鍵がそのまま流れず残ってくれるのを祈るばかりでした。 Flushが収まるのを冷や汗をかきながら便器内を凝視していたのは40年余りに及ぶ人生の中で初めての経験でした。 頭の中は、これからの対応策で一杯でした。 もう、なるようになれの心境でしたが、幸運にも鍵が便器の底に残っているのを目にした時は安堵というかホッとし「やっぱり僕には運が付いている」と内心感じたものです。 まぁ旅のとんだハプニングでした。

そして、マンハッタンには翌々日の夜到着し、知人が働く鮨屋に直行しました。その彼曰く「そこはマンハッタンでも一、二位を争う高級店で殆どの客がヤッピーと呼ばれるバブル状態の続くウォール街で大金を動かしている奴等だと聞いていました。 窓越しに中を覗くとスーツをビシッと極めたユダヤ系が多かったような・・・? 僕はといえば短パンにTシャツと雪駄姿です。 場違いな感じでしたが、周りの鋭い視線を気にせず、たらふく鮨をご馳走になりました。 この店のオーナーも以前、大山茂最高師範の道場に通った事があったそうで話も盛り上がり楽しいニューヨークの夜を明かしました。 いつ行ってもマンハッタンには住みたいとは思わないけど、時々訪れてみたくなる、とても刺激的で魅力のある街です。 昨今は治安も非常に良くなったし・・・! 近々、井上ご夫妻(シカゴで出逢った僕の親友)の顔でも見に行こうかな?  押忍

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