祭りとウルフ杯  October 28, 2007

今回は旅の話を一休みし、先日27年ぶりに地元(香川県三本松)のお祭りに参加して感じたことを書きたいと思います。

いつものように車での帰省ですが、帰国以来すでに所沢〜三本松間を車で10往復ぐらいはしているかな? そのためか長時間のドライブや夜中の大型トラックに囲まれての運転も気になりません。 ただ、常に感じるのは日本の高速を運転するのとアメリカのHighwayを運転するのとでは疲れ方が倍以上違うということです。やはり道幅の広さや降り口が数マイル置きにあり、気軽に降りたり戻ったりすることが出来るからかアメリカでは常にリラックスした状態で長距離のドライブを楽しめたように思います。

 さて、お祭りは2日間あり、その初日は僕等が『ちょうさ』と呼ぶ神輿よりは大きく山車よりは小さい担ぎ物に子供4人が乗って太鼓を叩き、その太鼓に合わせて担ぎ手が唄を歌いながら町内を練り歩きます。 僕が小学生の頃は町内がお祭り気分一色で大騒ぎだったのですが、今はその『ちょうさ』の周りだけが祭り気分で町は日常と変わらない時間を過ごしているように感じました。 先ず子供の数が少なく、聞くと『ちょうさ』に乗って太鼓を叩く4人と交替要員の合わせて8人を見つけるのさえも難しく以前のように、みんなが競って叩き手になりたがっていたのが夢のようだとか・・・。 所沢にいると子供の少なさをあまり感じませんが地方に行くと少子化という現実を肌で感じてしまいます。 大人たちも『お祭りどころじゃない!』といった雰囲気が溢れており、なにか物足りなさを感じ無性に寂しくなりました。 年寄り染みて「昔は良かった」とは言いたくありませんが、何か心にできた隙間を冷たい風がスースーと吹き抜けていくようです。

 書いていて段々と寂しい気持ちになってきたので、ここで話題をガラッと変え、きのう開催したウルフ杯(道場交流試合)の事を少し書きます。 出場選手は合計49名。 怪我もなく終えた事にホッとし、昨夜の大雨とはうって変わって、今朝は台風が去った後のすがすがしい爽やかな朝を迎えながらkeyboard を叩いています。

 出場選手の1/3 ぐらいが初めての試合経験で慣れない不安や自分が思うように技が出せない苛立ちに涙する子もいましたが、帰るころにはけろっとして何もなかったような表情だったのを見てひと安心しました。 そんな光景を見ながら、自分自身の初めての試合経験を思い出し微笑しました。僕が空手を始めたのは18歳になってからで、彼等のように小学生の頃に空手の試合をした経験はありませんが・・・。

 試合後、夕方になって台風の影響で雨風が激しい中、大津道場の子供たちと父兄35人程で打ち上げをやりました。 あれほど雨が降っていると『参加者が減るかなぁ?』と思っていましたが、申し込んでいた方は全員来られており、ご父兄はお酒が飲めるようにズボンがびしょびしょになりながらも徒歩で参加です。 お店も天候の関係でそれほど忙しそうでもなく、また一室借り切っていたので子供達ががんがん騒いでも周りに迷惑を掛ける心配もなく楽しいひとときを過ごさせてもらいました。 そこで何人かのご父兄から「前の試合の時と比べて、子供達は確実にがんばったし上手くなっていた」というお話をいただき、僕のグラスが空になるのも少々早かったような...?  帰る頃には風も収まり、小雨が降る程度になっており、そんな中、ほろ酔い気分で家までの1km ぐらいをテクテクと帰りました。 ああ〜いい一日だったな〜! こう思える日々をこれからも過ごしたいなぁ〜!

 皆さん、お疲れ様でした。 押忍

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