As it is  June 02, 2008

 先日、大阪の寝屋川市にある松岡道場を訪ね、その日のクラスに参加していた道場生と2時間ほど稽古をして汗をかきました。 道場主である松岡先生とは三浦道場埼玉支部長廣瀬先生を通じて知り合い、また同じ国際武道空手道連合に属し三浦師範が来日の際に行われるクリニックでは何度かお目にかかり、その縁で今回はお邪魔させていただきました。松岡先生といえば短髪で鋭い目付きの上、喋りが河内弁で初対面では違う業界の方かと思いました。また、奥様も一緒に指導され、クラス中はとても厳しそうなお姉さんですが稽古後の食事会ではユーモアたっぷりで吉本でも通用するのでは?と思わせるパーソナリティーの持ち主でした。 あまり詳しく書くと次に会った時が怖いのでこの辺で止めときます。それにしても平日のしかも週初めの月曜日だったにも関わらず遅くまで付き合ってくれた皆さん、ありがとうございました。 「翌朝、どないだったんだろ〜? 大丈夫だったんだろうか?」と思わせてくれる人が松岡先生も含めて何人かいらっしゃいましたが...?(笑) 何はともあれ空手を通して知り合い、お互いに道着を身にまとい突き・蹴りを繰り出し汗をかく。これで何十年来の友のような気がしてくる。『あぁ〜素晴らしきかなぁ 空手道!』

寝屋川で一泊した翌日は四国へと向かいました。 明石海峡大橋、鳴門大橋とこれまでにもう何度と渡っただろうか? 料金(普通車往復10,000円なり)を払う度に「高過ぎるで〜!もうちょっとどうにかならないのかな〜!」と思わせてくれます。今回はちょうど父の一周忌でもあり、墓参りが主な目的でしたが、ついでに金比羅宮、祖谷のかずら橋にも顔を出し、幼馴染みが高松で焼酎バーを open させたということでお祝いを兼ねて訪ねてきました。こうした約一週間の出来事が過ぎ去り、所沢に帰って来たのは夜が明け始めた頃でしたが、その日はひと眠りすれば約90分のプライベートレッスンが待っていたにも関わらず、ほとんど疲れを感じませんでした。 やはり人は定期的に精神的な開放感を味わう事が大事です。 

  話変わって昨晩は、ふとよく登場いただいている和尚が常々言っていた「Showing front showing back, maple leaves fall.」という言葉が頭に浮かんできました。 何かきっかけがあった訳ではありませんが、和尚が事あるごとに言っていたので僕の体の中に沁み込んでしまっているのかも...? この言葉、僕の記憶に間違いがなければ良寛さんが言われた「表を見せ、裏を見せ、散る紅葉」を英語にして、例の和尚は教えを乞いに来るアメリカ人にこれを聞いてどう感じるか問答していたように思います。さて、これを読んだ皆さんは、この言葉を聞いてどのように感じましたか? 和尚曰く「物事は常に表裏一体、いい面ばかりでなく必ず悪い面もある。もっと言えば、何が良い事で何が悪い事かも分らんぞ〜! 紅葉の葉ひとつとっても人間が勝手に表裏を決めているだけで、本当はどっちがどっちか分らんぞ〜!」と。 その事を本当に理解すると何事に対しても寛大になり、気が楽になりますよ! とかく人はいい面ばかりを見てそれを褒め称え、少しでも悪い面が見え始めると粗探しに躍起になり袋叩きにしてしまう。 そんな世の中で育つと「ありのまま」でいるという事がとても難しく、ついつい良いところばかりを見せようと無理をするようになり、何かが段々と狂い始めていくのでは...? 何かと速さが求められる世の中、そんな周囲に惑わされ我を見失いがちな今日この頃、いま一度、静かに己の呼吸を感じ心を落ち着かせ物事を見る目を養いたいものです。

最後は何を言いたいのかよく分からない文になってしまいましたが、「要は肩ひじ張らず、じっくりと落ち着いて物事を冷静に見よ!」と言いたかっただけです。 押忍

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