真っ白なキャンバスに描く September 15, 2008

 最近、娘が家の中で幼稚園で習ってきた童謡をお遊戯付きでよく歌っています。 それを聴きながら、ふと『自分にもこんな時期があったなぁ〜!』と思い起こさせられると同時にあの頃はまさに真っ白なキャンバスが目の前にあり、自分の思い通りの絵が描き始められる自由奔放な時期だったなぁ〜?と感じます。さて、あれから40年程の歳月を経た今『そのキャンバスに描いた絵を振り返り満足しているかなぁ〜?』と自問し、いや欲深い僕は『あの時違う道を歩んでいれば、また違った人生を経験できたのに〜?』と思う事が時々あります。そんな時は、私の部屋に掲げてある小杭和尚から贈られた『おまえは、おまえで丁度よい!』との書を見て自分を納得させています。

  話が飛びますが、僕がシカゴの空港所に勤めていた時、空港内で車の運転ができる免許を持っていたので運転する機会がしばしありました。 そこは成田や羽田と違い滑走路が計7本もあり、常に航空機が離発着を繰り返す世界一忙しいシカゴオヘア空港です。ただただ、壮大に広く自分がどこにいるかを見失ってしまうくらいです。何の障害物も歩行者もなく飛行機から見ればちゃんと線も引かれているし、なんで迷うんだ!と不思議に感じるでしょう? しかし、それらは飛行機のように高いところからだとはっきりと分かりやすく見えますが、乗用車の運転席からだと目の前は木一本ない果てしなく広い草原に見えます。ひとつ間違ってrunwayにでも迷いこんだらひとたまりもありませんし、taxiingしている飛行機のエンジンに近づこうものなら吹っ飛ばされてしまいあの世へ直行ものです。常に緊張感いっぱいの運転でした。何もないところをずーっと先にある目標に向かって進むという事は簡単なようで非常に難しく迷いの連続であり、まさに人生そのものです。周りから「やぁやぁ!」言われながら、また障害物を避けながらでも進む方が余程楽だよ!と思ってしまうのは僕だけだろうか? 

  帰国し所沢に住み始めて約4年、地震の多さと電車に乗っていて人身事故の影響で迷惑を被る多さに驚いています。 地震は日本に住む以上『どうしょうもないか?』と思えますが、人身事故、すなわち飛び込み自殺だと思いますが、毎日のように首都圏のどこかの線で起こっているのでは? 未だに僕なんか『いいかげんにせいよ!ホント!死んでまで迷惑かけよってからに!」と自分の予定を狂わされた事に、はらわた煮えくりかえってしまいます。 人生を歩む上で、障害物や壁に出くわした時、さてどうする? 『Face it, and break through it ! 』 ここに書きながら自分の肝に銘じさせている今日この頃。   押忍

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