昨今の気になるnews  October 14, 2008

 一昨日だっただろうか? 『ロス疑惑』で世間の注目を浴びた男がLAPD の留置場で自らの命を絶ったというニュースを耳にしたのは...。 彼が日本で無罪になり、日本国内に留まる限りどうする事も出来ず歯がゆい思いだったLAPDは絶対に彼をロスに連れ戻し有罪にして刑務所にぶち込みたかったはず。 彼はその執念というものを甘く見ていたのだろうか? それともサイパンがアメリカ領という事を知らなかったのか? 誰しも時が経つとついつい気が弛んでしまうものですが...。

ところでシカゴオヘア空港の入国管理局に出入りするようになり知ったことですが、米国に入国してくる日本人の犯罪歴は把握しているみたいです。ある日、身なりもきちっとした50代ぐらいの男性がJAL便で到着し入国審査でなぜか別室に呼ばれました。僕が到着便担当だった事もあり係官から事情を聞くと、この男性はどこかの町長をしており以前選挙違反で検挙歴があったみたいです。その事を申告書に記さなかったという理由で入国を許されず数時間後に日本へ向けとんぼ返りさせられました。 僕の記憶では地方の小さな町の町長だったと思いますが、そういう人の情報までちゃんとアメリカ側は持っているのには驚かされました。 

  もう一つ、5,6年前になるだろうか? 成田からのアメリカン航空便で30代の日本人女性がシカゴに降り立ちました。ここからは新聞記事と空港関係者から聞いた話を基に書きます。彼女はビザなしプログラムで入国しようとしていました。 その訳は「オハイオ州に住む婚約者に会いに来ていて、近々その彼と結婚し一緒に住み始めるとの事」。直ぐに入国管理局からその男性に身元保証の連絡を入れます。 しかし、彼は「その女性は婚約者ではなく、ただの友達で保証人にはならない」と拒否したそうです。 そうなると彼女は入国できず、日本に送り帰されるようになります。ただ、日本への便が翌日までなく、空港内にある収容所で一夜を明かす事になりましたが、係官から知らされた婚約者と思っていた彼の態度に相当ショックを受け、精神的に参っていたようで係官が付きっきりで監視をしていたようです。 しかし、その甲斐なく数分係官が目を離した隙に枕カバーで首を吊り自殺してしまいました。 察するに日本で離婚までして婚約者と思っていたアメリカ人男性と新天地アメリカで新しい生活を始める事に胸弾ませながらシカゴに着き、そこで待ち受けていた現実に直面し、言い表し難い絶望感を味わったのでは? また検死の結果、妊娠をしていた事も分かったそうです。 この一連の話を聞いた僕は直接関係ないにも関わらず何ともやるせない気持ちでいっぱいになりました。 のちにシカゴで荼毘にふされ、日本からお父さんがJAL便で遺骨を受け取りに来られましたが、悔しさ、虚しさ一杯の姿に気の毒でなりませんでした。「もし我が娘が?」と思うと、その辛さは計り知れません。もう少し大きくなったら娘に言い聞かせたい「決してボーイフレンドの選択を誤るなよ!」と。 僕も偉そうに書いていますが、うちの家人はひょっとしたら「選択を誤った」と強く後悔しているかも? その返答を聞くのが怖くて自分自身で確かめられませんが...。

  次に「どこかの海上自衛隊で若者が115の格技練習が原因で死亡し、集団リンチに似たものであったのでは?」というnews。 そんなのフルコンタクト空手の道場だったら昇段審査で問題なくやってるだろうに!実際に自衛隊の格技練習を見たわけでないのでこれ以上何も言えませんが『指導者というべき人間が2人もその場にいて何をしていたのか?』と私は言いたい! 経験がないからこうなるのである。ただ偉そうにしているのが指導者の役目ではない! こういうろくでもない指導者がふんぞり返っているから練習がリンチと変わらないものになってしまうのである。 それと同時に人間自体も段々と弱くなってきているような感じがしてならない。 この事件を境として昇段審査の連続組手が世間の批判を浴びない事を切に祈るものであります。 
押忍

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