Things are changing, becoming, moving on   November 9, 2008

 11月に入り様々な初体験をしました。 1日はクラス指導が終りシャワーを浴びて一息つくと羽田空港に向かい初北海道に行ってきました。 家族で飛行機を利用する際は、余程急いでない限り空席待ちのティケットで空港に着いてチェックインするまでどうなるか分からないというスリルを味わえます。もちろん事前に空席状況を調べ『多分、乗れそうだ!』と確認してから向かうようにはしていますが、運悪く最終便まで乗れなかった時は『あきらめる』というリスク付きです。 今では思い出話ですがシカゴからサンフランシスコに行く際、stand by ticket (空席待ちチケット)のため、早朝からシカゴオヘア空港で8時間程待ってやっと乗れたと思ったら、どこかを経由してのフライトで目的地に着くと深夜だった経験があります。そんな体験を何度かしている僕には旅程はあってないようなものです。 今回の旅は夏に子供たちをどこにも連れて行ってあげられなかったので、この時期を利用しての社会見学です。 現地ではレンタカーを借り千歳を拠点にあちこち飛び回りました。 

  その中で支笏湖を経由して洞爺湖へ向かう山道は吹雪に見舞われ積雪も結構あり、久々に雪道の運転ですが、たまたま家人がハンドルを握っていたので僕は助手席で一番ケンカのもとになる指南役でブレーキの踏み方、滑り始めた時のハンドルの廻し方などシカゴ生活で身をもって覚えた実践を指導しました。 交通量が少なかった事もあり、初めは緊張していた彼女も段々と楽しみながらの運転になったようです。 洞爺湖ではサミットがあったウィンザーホテルまで行ってお茶でも飲んでくる予定でしたが、暗くなった雪の山道を走るのは結構勇気がいるだろうという事になり、予定を変更し遊覧船から眺めるだけで乗り場近くにあった足湯に浸かって洞爺湖を後にしました。 そこから室蘭、苫小牧と海岸線を走り、途中に白老牛の産地に寄ってログハウス風のBBQを食べさせる店に入り噂の牛肉をいただきました。うまかった!その旨い肉と一緒にビールをグーッと飲みたい気持ちを必至で抑える僕を尻目に洞爺湖までの雪道を運転してきた家人は自家製のビールをグイッと飲み干します。まさに『ここからはお前が運転しろ!』との実力行使です。そして、腹が満たされた後は帰り道にあった天然温泉にゆっくり浸かり寝床に戻りました。所沢への帰路も『空席があれば乗れる』ステイタスだったので空港内の食堂に居座ってホッケの開き・イカ・いくら・カニの味噌汁を堪能し、何とか夜には家にたどり着きました。そして、翌日は大腸の内視鏡検査が待っており、帰宅してからは何も口にできませんでした。

  『こう良い思いばかりが永くは続かない』というのは身に沁みて分かっているつもりですが、今回の検査でポリープが2ヵ所も見つかって切除した為、その後しばらくは通常の食事ができない上に流動食からの再開になり、とても不自由な思いをしています。 僕にとっては、手の届くところに食べ物があるのに食べられない状況は、耐え難い苦しみです。 さて、このポリープが良性か?悪性か?との結果は一週間後です。 まだまだ僕にはやり残した事、行ってみたいところがたくさんある! 病気になって寝込んでいる暇などありません。大山茂最高師範がよく『時間がないんだ!』と口にされていましたが、いまあらためて実感しています。ついつい己に与えられた時間が無限大にあるように感じ、日々を無意味に過ごしてしまう事が多々あります。『限りあるもの』と心の底から実感できれば『さぁー何かしよう!何かしなければ!』という気が沸き起こってくるかも・・・?

  以前、和尚に教えられた『この世にあるものすべてが常に変化しており、不変のものなどない!』との意味を実感する機会が多い今日この頃。 その変化を目の当たりにした際、うろたえる事なく泰然と受け入れられる自分でありたいと願わずにはいられません。  押忍

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