それで丁度よい!  May 30, 2010


先日、大阪に住む友人と電話で話していると、彼から「毎日が楽しくて楽しくて!そんな感じで過ごしてます。」との一言。 僕は口にはしませんでしたが「羨ましいなぁ〜!」と思わずにはいられませんでした。 そんなに楽しく日々を過ごせる生活ってどんなんやろ?と感心してしまいました。 その友人とは米国デンバーに総本部を置く二宮城光館長率いる円心会館の麻山大阪支部長です。 私の現役時代、彼と拳を交えるチャンスは残念ながらありませんでしたが、年に一度デンバーで行われるトーナメントで出会い、それ以来のお付き合いをさせていただいています。 もう10年近く前になるだろうか? 僕がシカゴから一時帰国して関西方面に行った時、自分の時間を割いてまで京都、奈良を案内していただき、夜には酒を酌み交わしたのがつい先日のように思い出されます。 その時、彼の話によると支部開設当初は道場経営がなかなか軌道に乗らず食パンの耳だけを毎日食べて空腹を紛らわした時期が長かったとの話。 そんな苦労を積み重ね、今では関西圏はもちろんの事、円心会館日本支部の重鎮としてあらゆる方面で活躍されている様子。 まさに毎日が楽しくて楽しくて堪らない日々を過ごされているのかな?と想像しています。 僕自身も辛くて辛くてどうしようもない毎日を過ごしているわけではありませんが、ついつい彼の立場を羨ましく思ってしまいます。 よく「上を見ればきりがないし、下を見てもきりがないよ!」と諭されます。 しかし! でも! そう思いながらふと我が家の壁を眺めれば小杭和尚から贈られた「おまえは おまえで 丁度よい!」と筆された書が眼に飛び込んできます。常にわきまえておきたい言葉です。

  さて、来月は僕の人生のturning pointになったと思えるゆかりの地、人を訪ねSan Francisco, Denver, Boulder へ家族を連れて訪ねます。この旅を計画した時、家人は中学2年の息子が学校を一週間休むのを躊躇しましたが「学校で学べる以上のものを肌身で感じる事ができ絶対に良かったと思える!」と説き伏せて連れて行く事にしました。 僕が中学生の時は海外に行くなんていう考えもなかったし、そんなチャンスすらありませんでした。 地球はやっぱり広い! 人生を終えるまでにできるだけ多くの見知らぬ土地を訪ね、できるだけ多くの人と接して己の器を広げてほしいと願うのはtoo much だろうか? 我が道場には、つい最近までアフリカのケニアで研究生活をされていたsamurai が帰国を機に通い始め、現地での並々ならぬ体験をいつも興味深く聞かせてもらえます。 その他にも様々な分野で活躍されている方達に空手を通して接する事ができ、そんな出会いに巡り会えた人生は僕にとって大きな財産だと思わずにはいられません。 そして、道場に通う子供たちもどんな人生を切り開いていくのだろうか?と楽しみです。   押忍

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