理想の組手 November 23, 2010

 「金がものを言う!」何回か訪れたラスベガスでは、そんな雰囲気を感じさせられ、この国で生活していると「金がすべてかい?」と思い知らされる経験を幾度もした 一方で「やっぱり見ている人は見ているなぁ〜」と思わざるをえない体験もありました。 ただ、じっーと何かを待ち続けているばかりではなかなか手を差し伸べられないかな? 組手も同じで「攻めの組手」を知り尽くした上で「待つ組手」を体現するのは意味があると思いますが、よく「セルフディフェンス」と称して初めから護るだけ、待つだけの組手を教えようとする道場がありますが、それは嘘だ! そんなの実戦では役立たないし、実戦の怖さを知らない先生のたわごとだと思う。 ここでいう実戦とはナイフをちらつかせたり、拳銃を持っているようなしぐさをする相手と向かい合う事を指しています。 一定のルールの中で戦う大会での組手ではありません。 

  そこで思い出を一つ、今では微笑してしまいますが私が19歳の頃、東京蒲田の銭湯でイレズミもんと言い争いになってしまい血気盛んな頃で少々空手を覚え始めたのをいい事に中年のやくざモンに「おもてに出んかい!」と啖呵を切り一触即発の状態。 そして、相手が表に出ると僕も続いて出るしかありません。 建物の裏通りで僕はファイティングポーズ、相手は右手を内ポケットに入れ何かを直ぐに取り出せるような格好でしばらく睨み合いが続きました。 多分、彼は何も持ってなかったと思いますが、僕はどう逃げようかと内心ビビっていました。 そうこうしているうちにお廻りさんが2,3人駆けつけ来てホッとひと安心しました。 銭湯の親父が110番したのだと思いますが、どうみてもやくざモンが若い一般市民にいちゃもんをつけているようにしか見えなかったのか?早々に退散させていただきました。 もちろんこれだけで実戦を知っているという訳ではありません・・・。

  結論をどうつなげて書こうか忘れてしまいましたが、前に出る組手から受ける組手、そしてカウンターアタックの組手。実社会でもこの原理は使えるはず。 交渉事では、駆け引きという事になるのだろうか? どこかの国のように攻めるばかりではダメだし、どこかの国のように受けるばかりでもダメである。 相手の呼吸を読み、出合い頭に一発ガッつんと決めるのが理想であり、僕が心配するまでもなく我が国は既に機会を伺っているのかも? いやそうあってほしいものである・・・。  押忍

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