軸をブレさせない   June 13, 2011

 梅雨に入り、毎日が雨ばかりかと思っていましたが、ここ所沢はそうでもない様子。まぁ〜雨が続く時もあれば晴れの日もあるでしょう?? 雨が多いシーズンを我々が勝手に『つゆ』と呼んでいるだけで、梅雨だから雨が続かなければいけないというものではないよなぁ〜! ふと思い返すと、いつしか自分も『今はこうだから、あれはこうでないと、これはこうあるべき!』と固まった概念で生活しているのに気づかされる機会が多く、以前newsで近年は大衆魚から高級魚に変わりつつあると云われるイワシも今年は豊漁で値崩れしてしまい、高級マグロと云われている近海の天然クロマグロも水揚げが豊富で卸値が養殖ものの半値になっているとか? マグロの捕獲制限問題で一時は『食卓からマグロが消えてしまうかも?』とか『一般人には手が届かなくなるかも?』とかさんざん騒いでいたマスメディアそして、それに惑わされ一喜一憂していた我々は? 

 こうして我々の勝手な先入観で物事を考えてみたり、永い目で捉えれば浮き沈みある中のひと時に過ぎない事象なのにどうしても今日、明日の事ばかりを中心に考え過ぎるあまり、以前とは?いや昨日までとは違う事態が起こると、ありとあらゆる事をネガティブに考え不安になり否定的になってしまうようです。 まぁ〜今の時代、どんなに永く生き延びたとしても100数十年、永いような短いような? ? ? その内、自らの意思で動けるのはせいぜい数十年、幼き日には親の庇護にあり、年老いては子や周りの人の世話や助けを受けながら生きていかなければならないのでは? そう考えると、五体満足、自分の意思で動ける今のうちに己の思うところを試してみなければ・・・! 昨今、私が体験したSituationを回顧しながら強く感じます。 

  カラテの動きでいうと、身体の軸がぶれていない人の動きは観ていてとっても美しく、まさに Karate を英語で表すMartial arts(芸術)そのものに感じます。 そういえば、かつてシカゴで共に練習したArne Soldwedelは日本でK-1を沸かせた故アンディ・フグのスパーリングパートナーを務め、寝食を共に練習をしたようで、よくアンディが語ったフィロソフィ的な事を僕にも話していました。 その話から察するにアンディは、ただ単に突いて蹴って勝利するだけでなく、そのひとつひとつの動きに芸術的なものを求めていたのでは? と感じました。 彼の動きを見た事のある人には理解してもらえると思います。 これは他のスポーツに限らずすべてにおいてそうでしょう! あえてアスリートを例に挙げるなら『神様』と呼ばれ、シカゴを!全米を!熱狂の渦に巻き込んだマイケル・ジョーダンの動き、バスケットにそれほど興味を持たなかった僕でさえ、その動きの『あまりの美しさ』に歓喜したのが昨日の事のようです。

 さてさて、僕自身も軸がぶれる事のない確固たるフィロソフィを持ち、軸をぶれさせることのない美しい動きを目指して精進せねば!   押忍

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