様々な角度から    June 24, 2011

 いまを知るために、見聞を広めるために、自分を試すために僕は以前から、それまでに足を踏み入れた事のない場所やこれまで興味を示してこなかった事にできるだけ関わろうとチャレンジしています。 その一環として先日ハローワークで開催された『面接の心得・対策』というテーマのセミナーを受講しました。 面接というと、これまで僕自身『面接らしい面接』を受けたことがありません。 唯一あるとするなら極真会館総本部の内弟子になる時と日本航空米州地区中部支店で働く際に受けたinterview で、それ以外ではアルバイトの際、顔見せした程度のものです。 これら僕が体験してきた面接は大体受け入れてくれる事が分かった上で注意事項の説明や確認、給料の交渉などで、それほど緊張感を持った記憶はありません。 マスメディアによると、今ではすんなりと就職するのが非常に難しい上に就職出来たとしても、とても厳しい条件下でのようです。 そこで、そういう現実を目の当たりにしている親たちは我が子に『名の通った学校=良い教育?』を受けさせようと頑張ります。 最近までTVプログラムにあった『名前をなくした・・・』は久々に興味を持って観ていましたが、聞いた話では、あれに近い人間関係が実際にあちこちで渦巻いているとかいないとか・・・?

  話が逸れそうになりましたが、さきのセミナーの講師、現役時代は大手企業で人事関係の役員を経て今はある中小企業で人事畑の手伝いを非常勤でしていると自己紹介していました。 彼曰く「昨今の不況、就職難の影響もあり、極端に企業側の方が優位にあると感じながら面接に臨む人が多く、それがゆえに良い返答をしようとあがってしまうケースが多い」と言っていました。 また「面接官も人間であり、彼らとて採用という課題の上に人を見る目があるかないかを評価される対象であり、同じように緊張しているものだ!」とも付け加えていました。 僕は『まさに人間対人間の同等な立場でのやり取りであるという心構えで何事も臨めれば緊張し過ぎる事もないのかなぁ?』とは思いますが・・・?

  そんな時、やはり知恵を持つ人は強いと思います。『知識のみでなく、知識を基に試行錯誤を繰り返し得た知恵は生き抜くために大切ではないでしょうか?』と問いかけるのは僕だけだろうか? 先日、道場に通っていただいている数人の大人と飲食する機会があり、その中で女子大で教鞭を執るNさん、ある大学院で研究に没頭するMさんが昨今の学生について批評されていました。 そんな話を聞く中で、やはり私の歩んできた空手道というものは、いろんな意味においてバランスを養うのに大いに役立ってきたのではないかと感じました。

 小杭総長曰く『知識が知識だけにあらず知恵となる時、はじめてその能力が活かされる!』 

 われ曰く『突き、蹴りがそれだけにあらず技となる時、はじめてその動きが活かされる!』

 押忍

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