成長かな?    December 03, 2011

 先月、東京で開催された極真会館世界大会出席のためNew York から五来師範がご家族を伴って来日されたのを機に師範やNew York 道場にゆかりのある人たちが集まる場が設けられ、私もせん越ながら参加させていただきました。会場が六本木ミッドタウンにあるレストランで、ここのオーナーも以前はNew York 道場で汗を流していたとの話。 さてさてアメリカに渡る25年程前に渡航費を稼ぐため南青山でアルバイトをしていた頃は、お世話になっていた会社の社長さんのボディーガードと称して夜な夜なこの周辺に連れ出していただきおいしいお酒をごちそうになっていましたが、帰国してからは久しぶりの六本木です。 3,4年前にクリスマスイルミネーションを観るために小学生だった息子ともうすぐ3歳になろうとする娘を連れて3人で訪れた時は大変な思いをしました。 その時まで六本木駅に降りたことなど無かったので知る由もありませんでしたが、ホームに着いてから地上に出るまでにどれだけエスカレーターを乗り継いで辿り着いたか? しかも、心地良くお休み中の娘を抱いてあの人混みの中を・・・。そして、テレビで話題になっていたミッドタウンのイルミネーションを見に行ったはずなのに何故か六本木ヒルズに着いて『何だよ!わざわざ観に来る程のものじゃないな!ロックフェラーセンターのクリスマスツリーを観た時の方がよっぽど感動したで〜 』とボヤキながら子供連れで入れそうなレストランを探せばどこも超満員。『こんなところ二度と来るか!』と六本木を後にしたのですが、またまたやってまいりました。

  今回のReunion には約50人が参加され、私にとっては20年ぶりぐらいに会った面々や空手道というキーワードで結ばれた初対面の方々にも挨拶ができ、とても有意義な時間になりました。何より最近では雑誌等でしか目にすることのなかった五来先輩や奥様に再会できた事が大変うれしく感じました。ただ残念だったのは、郊外に住んでいる手前、次の日を考えての体調管理もあって終電時間が気になったり、大きくなったとはいえ大人が留守の家に子供達だけを残して来たこともあり二次会に向かう人たちを見送る側になりました。あのバブリーな時代であればタクシーでの帰宅を気にせずに選択したかも知れませんが・・・?

  米国に住んでいれば、小、中学生だけを家に残して出掛けることはあり得ず・・・。 そんな事をして誰かに通報でもされたら、僕は瞬く間に『child abuse』で檻の中の住人となり、酔いも一気に醒めるでしょう? 帰国して7年が過ぎ、この国の習慣にどっぷりと浸かり慣れてしまった昨今、子供たちを連れてアメリカに行った時などは、車に彼らだけを残し、ほんの数分でも買い物のためストアーに向かおうとした自分に『ハッ!?』とする経験が何度かありました。

  そろそろまとめますが、自分の都合だけを考えて行動していればいい時期は早々と過ぎ、こうして周りの事情を常に頭に入れて行動する『責任』が心の何処かに生まれ『とことん付き合いたい』という衝動を『押忍の精神』で断ち切り、駅に向かった己に『成長?』を感じ取った一瞬でした。もちろん時代がそうさせたのかも知れませんが? さて、最近は『自分へのご褒美』という言葉を良く耳にしますが、それを何にしようかな?と考え過ぎる余り寝つきの悪い日々を送る私です。  押忍

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