遥かルワンダより March 10, 2012

 数日前、日本から遠く離れたアフリカ・ルワンダで奮闘する一人のサムライからメイルが届きました。 そのサムライは大学院でアフリカ大陸内の紛争について研究をする傍ら我が道場で汗を流しています。今回は一ヵ月程前からルワンダに入り、現地での公衆衛生改善等々に取り組むprojectリーダーとして日々奔走しているようです。興味がある方はこちらを http://www.arc-japan.org/jp/  又は https://www.facebook.com/ARCJAPAN

 彼曰く、現地で物事を進めて行くのに『空手を修行している』という事が大いに役立ち、思いがけない収穫を得たとありました。詳しくはメイルだけなので定かでありませんが、それによると滞在先のホテルで朝食の際、偶然知り合った人が以前近くの空手道場で稽古をしていたようで今回も顔を出すというので同行したところ、その道場ではジャーナリスト・警察官・保健省の医師たちが汗を流しており、日本から来たサムライ空手家M氏の活動にとても興味を持ち、その取材された様子が全国ニュースで流れ、行政機関も敏速に反応し、19年ぶりにとある病院の水道に水が供給され始めたとのことです。日本で生活していると蛇口を捻れば透明な水が出てくるのは当たり前の感覚ですが、地元民はその瞬間をいたく喜んだそうです。『Karate』というkey word が一期一会を生み、その繋がりによって道が開けて行く、何とも嬉しくなる良い話でした。

  私自身も今月下旬には地元香川に帰り『カラテ』というキーワードで縁を持ったS氏の提案で流派の垣根を超えた『空手交流会』に参加させていただきます。この世に生を受け18歳でその地を離れるまで過ごした我が故郷で数十年の時を経て、地元で活躍する空手家たちと道衣を身にまとい汗を流せる喜びを言葉では言い表しがたく感じます。

  誰しも趣味で始めた事が、或いはsecond job として勤しんでいることが思いもよらない可能性を引き出してくれた経験があるのでは? 今年度、私には娘が通う小学校のPTA会長や地元自治会の役職を引き受けてほしいとの依頼がたて続けに来ましたが、面倒くさがらず、このキャリアがいつしかわが身の肥やしとなるよう願いながら取り組んで行く決意をした次第です。 押忍

inserted by FC2 system