Education・教え育てる June 16, 2012

 今月初めにサンフランシスコを訪れた際、アメリカの卒業シーズンを感じて来ました。 学生が大学を卒業する時期は、まちまちであっても卒業式は大体 Memorial Day 前後に設定されている大学が多いようです。小学生にとっては学年末で長く楽しいsummer break が始まり、summer camp summer school に勤しむ日々を迎えます。 そんな中、先日届いたNewsにシカゴ大学メディカルスクールを終えた矢野祥さんの記事がありました。

  彼は、私がシカゴにいた頃からIQ 200以上を持った天才と噂され、お父さんが日本人という事もあり、日系人の間ではよく知れ渡っていました。9歳でシカゴ市にキャンパスを有するLoyola大学に入学した後、12歳にして名門シカゴ大学医学大学院に入学しM.D. (医学博士)Ph.D.(哲学博士) の両方を目指して勉学に励み、21歳を迎えた今年、晴れてその課程を修了、今後は小児科医として研究を重ねながら活躍していくようです。 韓国人であるお母さんのコメントが載っていましたが、学校は遊びを覚えさせる為に行かせ、勉強はもっぱらお母さん自身が家で教えたそうです。 以前、私は9歳なんかにして大学に入ると周りとのcommunicationが上手く取れず色々な面で挫折を味わい、良い事なんかないだろうと思っていましたが、そんな余計な危惧を見事に吹っ飛ばし目標を持った価値ある人生を歩んでいるようです。 彼がWall street(世界金融ビジネスの中心) での勝者を目指したのでは無く、自身に与えられた類いまれな頭脳を小児科医という立場で活かしたいという気持ちにこれまた感心させられました。 彼曰く『同年代の子たちとは違った環境を歩んで来たがゆえに【abnormal】に扱われた自分と自閉症といわれる子供たちの姿が重なり、その治療と研究に没頭したい。』 因みに、彼は身体を鍛える目的で日頃テコンドーの稽古に励んでいる様子。
  彼のように学校に行かず両親が家で勉強を教えるスタイルを取っている子供たち何人かがシカゴの道場に通っており空手を教えました。 以前、日本で問題になっていた『登校拒否』『ひきこもり』とは違い、何事にも積極的に取り組む姿勢だったのを覚えていますが、協調性という面では劣っていたように感じました。 だからこそ親はあえて独自性と協調性の両方が求められる日本の武道に興味を示し通わせたのかもしれません。

  そういえば先般、所沢市PTA連合会の総会があり、私も娘が通う小学校の副会長を仰せつかっている関係で出席し総会後の懇親会で同じテーブルに居合わせた藤本市長と雑談した際、市長が以前ニューヨーク市の日本人学校で教鞭をとっていた経験から米国と日本での教育環境の違いが話題になりました。
  いやいや、私の級友たちが教育について語る私を知った時、微笑! いや驚きを隠せないだろう? 私の小・中学生時代は、先生達を困らせ迷惑をかけるために通っていたようなものであり、だからと言ってはなんですが問題児の対応は大体心得ているつもりです。 押忍

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