誓い  July 24, 2012

 数日前、米国コロラド州デンバー郊外にあるAurora の映画館で銃の乱射事件があり10数人の尊い命が亡くなったというNewsが飛び込んできました。 Aurora の町はデンバー国際空港に近く、私は何度も訪れた事があり身近な場所で事件が起こったという感覚です。はからずしもこういった事件に遭遇して、もし自分の命が助かったとすれば、それは本当に奇跡と感じ、その命を大切にしなければいけないと思います。  この犯人は家庭環境が悪い中で育ったわけでなくupper middle(中上流)の家庭に生まれた白人で若く修士号を取得した後、博士号取得をも目指していたように聞きましたが、その過程で挫折を味わいその事が事件に結び付いたのでは?と分析されていました。こうしてみると、どこの国でも年齢を問わず挫折感に苛まれた時、他の誰かに不満・責任を向けて吐き出し危害を加えるタイプか、おのれ独りでそのやるせなさを抱え込み、自傷するタイプの人間が多く育ち過ぎてないか? この世に生きる以上、そういった人間と接する機会がどんどん増えつつある気がしてなりません。さて、何ができるか? さて、どうするか? 理不尽な死だけは遂げたくありません。

  この事件のあった週末、所沢から約40分離れた場所でのクラス指導に同行するため車に同乗したSamurai M氏とあれこれ話をしました。その話題のひとつに、国際紛争の研究に打ち込みあちらこちらに出没した豊富な経験の中からスリランカで自爆テロに遭遇した話。 彼曰く『まだ幼い少女が花束を持って首相に近づこうとした時、警護の一人が不審に思いその少女に抱きついた瞬間爆発が起こり、首相は危機一髪で難を逃れましたが、その警護の人と少女はバラバラに飛び散り、原型をとどめない姿になってしまった模様。Samurai M氏も背中から尻にかけて「とてつもなく強力な廻し蹴りを蹴り込まれた衝撃?が走りました」と力説してくれました。 ただ、未だ背中や尻にそのような廻し蹴りを受けた経験のない僕にはその衝撃が感じきれないままでいますが・・・。(笑)

  帰国当初は、治安が悪くなったとはいえ女性が真夜中に一人で平然と道を歩けるこの国の安全を思い知らされ、我が家周辺にある街灯の無いよりはまだましか?程度の明るさに疑問を抱きながらも裏を返せばそれ程安全である証だと思っています。これほど世界に類を見ない安全な先進国であっても何年か周期で必ずマスメディアを沸かす『いじめ問題』がまたもや世間を賑わせています。しかも『大津』市という付録をつけて・・・。 

 これらを鑑み、いや!はや!心身共に強くならなければ!と心に誓った私です。  押忍

inserted by FC2 system