Age(生きてる時間) September 14, 2012

 日本で生活していると自分がこの世に生を受けてから何年経っているかを思い知らされる機会によく出くわします。僕にとっては、そんなの一応の目安にしかすぎませんが、この国では重要視する人たちがたくさん存在しているように感じます。 テレビを点けると名前の後には必ずといっていいほど年齢が表示されています。まるで、名前同様に極めて大切なものであるかのように・・・? 帰国当初はアメリカ生活で忘れていたこのようなことに戸惑いや疑問を感じたものです。女性に年齢を尋ねるのは失礼とされながらも、実際はそれほど抵抗もなくやり取りされているように思います。

  そこで思い出話をひとつ、私が帰国する数年前だから今からだと10年程前になりますが、三浦師範の『在米30周年を祝う会』がシカゴ郊外のイタリアンレストランで催されました。私もせん越ながら出席させていただき懐かしい顔ぶれと雑談を楽しみました。 特に私が三浦師範の下を離れて以来、十数年ぶりにご家族とお会いして奥様とお話しさせていただいていた際、長男のローリーくんが赤ん坊を抱いてwifeと参加していたのが目に留まり、僕が内弟子としてシカゴに来た時、彼がまだ小学生か中学生になったばかりだったのを頭に浮かべ、ついつい『How old is he now ?』と尋ねたのですが、余程私の発音が悪くどう間違って聞こえたのか? どうも、奥様自身の年齢を聞いていると勘違いされたようで、いつもは笑顔が絶えない奥様が一瞬引きつったような表情で『Are you asking me how old I am ?』と怪訝そうに聞き返されました。 これには私の方が焦ってしまい冷や汗ものでしたが、師範が隣には居らず不幸中の幸いでした。その場で師範にも誤解されていたら『このバカ!xxx(奥様の名前) の機嫌が悪くなったじゃないか!どうすんだ!』との雷が落ちていたこと間違いなしです。因みに、すぐに誤解は解けましたが・・・。

  もう一つは私がある大会の試合前にインタヴューを受けた際、自信の無さをを『年齢』のせいにして負けた時、言いわけめいて語った事があります。未だこのシーンを思い出す度に反省しきりです。

  何か自信が持てない時に、何か不安な時に、何か上手くいかない時に言い分けがましく『年齢』を語る自分にハッと気付く場面が多々あります。 改めて『どれぐらい生きているか?』ではなく『どのように生きているか?』を常に考え精進したいと誓った次第です。  押忍!

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